1年も経てば飽きられてしまう音楽があるかとおもえば、このアルバムのように何十年も輝きを失わない音楽もあります。録音されたのは1975年。今から23年も前の音楽だとは信じられないほどエキサイティングなアルバムです。
ブランド・エックスBrandXのリーダーは、プログレッシブ・ロック・バンド、ジェネシスGenesisのドラマーであったフィル・コリンズPhilCollins。ジェネシスの頃よりもずいぶんアグレッシブなドラムを聴かせてくれます。キーボードはロビン・ラムレイRobinLumley、ギターはジョン・グッドソールJohnGoodsall、ベースはパーシー・ジョーンズPercyJones。パーシー・ジョーンズは私の大好きなベーシスとで、リズミックで官能的なフレットレス・ベースを弾きます。
とにかくすごいテクニックで、8分の11拍子−8分の8拍子−8分の7拍子とめまぐるしく変化する変拍子の1曲目、NuclearBurnから脳天直撃です。全部で7曲が収められていますが、どの曲も練りに練られた完成度の高い曲ばかりです。
1976年に発表されたアルバムだと思いますが、このCDは1989年にVirginRecordLtdから再発された米盤です。
1998.2.15