What I Did On My Vacation / Ian Gillan


私は一応バンドのボーカリストなので、音楽を聴くときにはやはりボーカリストの存在が気になります。何人かお気に入りのボーカリストがいますが、中でも好きなのはイアン・ギランIanGillanです。

ディープ・パープルDeepPurple解散後、一時音楽シーンから離れていたギランでしたが、1975年くらいからソロ活動を始め、ファースト・アルバム「チャイルド・イン・タイムChildInTime」を発表し、以降1982年まで「イアン・ギラン・バンドIanGillanBand」または「ギランGillan」という名前でバンド活動をします。その後、ブラック・サバスBlackSabbathに一時在籍するなど紆余曲折を経て、1984年にはイアン・ギラン、リッチー・ブラックモア、ロジャー・グローバー、ジョン・ロード、イアン・ペイスという「第2期黄金時代」でディープ・パープルが再結成されます。

このアルバムはイアン・ギランのソロ活動のアルバムから15曲が選ばれて編集されています。発表されたのは1986年。再結成したディープ・パープルの2枚目のアルバム「TheHouseOfBlueLight」の制作を行っている時期だと思われます。自らのソロ活動を「Vacation」というあたりが、どういう意味なのか気がかりなタイトルです。バンドの解散にあたっては他のメンバーとの意見の食い違いがあったとか言われているようですし。

イアン・ギラン・バンドのアルバムはアナログ盤でほとんど持っているのですが、このCDにはソロ活動時代からディープ・パープル再結成まで、1972年から1989年の間のギランの詳細な活動暦が書かれているので、ライナー目当てで手に入れたというものです。

イギリスでは1986年に10RecordsLtdから発売され、この日本盤はヴァージン・ジャパンから1989年に発売されました。

1998.2.14