フランク・ザッパ Frank Zappaのアルバムは、以前はなかなか手に入れにくいものでしたが、ポリグラム株式会社が米RykodiskのCDを輸入して販売したために手に入れやすくなりました。もちろん日本語で解説も付けて。このCDは「MadeInCanada」とケースに書かれています。
フランク・ザッパの音楽は、楽曲としての完成度もさることながら、風刺に満ちた歌詞に大きな魅力があります。この点で私が好きなのは、このアルバムとファーストアルバム「FreekOut」です。歌詞の内容を理解して楽しむためには、やはり対訳がある方が良く、その点でもポリグラムのシリーズ化は嬉しく、ほとんどのアルバムを揃えました。
「自由」を皮肉った1曲目「ティーンエイジ・ウィンド Teenage Wind」、から5曲目のインストルメンタル「「不吉な靴下」第3楽章よりテーマThemeFromThe
3rd Movement Of SinisterFootwear」までの流れるように切れ目なく続く見事な構成。全体は大きく3つの部に分かれており(アナログLPでは15曲目の「バカヤロばかりDumbAllOver」の後半でC面からD面に移ります)、コンセプトアルバムのようになっています。
ライナーの解説で湯浅学さんは「全体に音圧が高い」と評していますが、この言葉はぴったりです。
このアルバムは1981年に発表され、1989年にデジタル的に再編集されてCDとして発売されました。この日本盤は1994年11月26日に、フランク・ザッパ・キャンペーン・シリーズ第2弾として14枚のCDが発売されたうちの1枚です。
1998.2.4