Time And A Word / YES


このアルバムはYESのセカンドアルバムです。一般的には3作目「サードアルバムTheYes Album」においてイエス・サウンドは完成されたと言われますが、このアルバムでもすでに完成されたイエスの音楽を聴くことができます。ただメンバーは全盛期と違い、ステーィブ・ハウとリック・ウエイクマンはまだ入っていません。

1曲目から感じるのは、リズムセクションの素晴らしさです。的確なブラフォードのリズム、ブンブン鳴るスクワイアのベース。ジャケットの裏にメンバーの写真がありますが、この2人は大きく口を開け、自信満々に爆発しているという感じで写っています。ただブラフォードのドラムは、独特のスネアの音ではなく、7曲目の「星を旅する人AstralTraveller」のみでスプリングのないスネアのコロコロとした音を聴かせてくれます。

メンバーはジョン・アンダーソン Jon Anderson(vo)、クリス・スクワイアChrisSquire(bass)、ピーター・バンクス Peter Banks(g)、トニー・ケイTonyKaye(key)、ビル・ブラフォード Bill Bruford(ds)。トニー・ケイのキーボードはリック・ウエィクマンよりもアグレッシブで、また違った味があります。ライナーの赤岩和美さんによれば、本作の録音終了時にピーター・バンクスは脱退したとのこと。しかし3曲目「エブリデイズEverydays」では、どうもスティーブ・ハウに似たギター・ソロが聴けます。もしかしたら・・・

このアルバムは1970年に発表されました。このCDは日本盤で、ワーナー・パイオニアから発売されました。

1998.2.5