パブロフス・ドッグ(PAVLOV’S DOG)は、雑誌などでは「プログレ」ということで紹介されていたように記憶しています。でもこのCDからは、素直に楽しめるロックバンドという印象を持ちます。少し変わって聞こえるのは、ボーカルのデビッド・サーカンプ(DavidSurkamp)の声色でしょうか。ハスキーで細かく震えるビブラートは、とても独特のものです。
ピアノのアルペジオで始まる1曲目「Julia」はせつないバラード、ツインギターのリフが奇麗な「Latenovember」、バイオリンが効果的に使われた「Song
dance」、印象的なストリングスが盛り上げる「Fastgun」、おそらくアナログ盤ならここまでがA面だと思いますが、ここまで一気に聴かせます。
このCDは、CBSの「Nice price compact discs」シリーズの1枚。オランダ盤です。
1998.1.26