先生のための SQL Server 2016
 
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  第8回 SQL Server オブジェクトの確認  
           
  Microsoft SQL Server Management Studio を起動すると、画面の左側に「オブジェクトエクスプローラー」が表示され、管理対象となる SQL Server のインスタンス名があり、その下にいくつかのフォルダが並んでいる。このフォルダが SQL Server の様々な機能をあらわすオブジェクトとなっている。  
           
   
           
  オブジェクトエクスプローラーでは、各要素をあらわすアイコンの前に+のマークが付いているとき、その+アイコンをクリックすると下部の要素が展開されて表示される。  
           
   
           
  「データベース」はデータを格納して処理をするデータベースの実体をさす。最初は「システムデータベース」と「データベーススナップショット」の2項目だけが存在するが、「システムデータベース」は SQL Server が自己管理をするためのデータが格納されるところで通常は触ることはない。「データベーススナップショット」は SQL Server のある時点のデータの状態を記録するものだ。

「セキュリティ」には「ログイン」「サーバーロール」「資格情報」「監査」「サーバー監査の仕様」の項目がある。ここはデータベースに対する権限に関する要素を決めるところで、各ユーザーに対して適切なアクセス権を設定し、システムに対する操作や変更の記録をして監査ができるようにする機能が並んでいる。

「サーバーオブジェクト」には「バックアップデバイス」「リンクサーバー」「トリガー」の項目があり、バックアップの設定をし他の SQL Server とリンクする設定を行う。

「レプリケーション」は別の SQL Server にデータや他の要素をコピーして配布し、データベースを同期させて使うための機能だ。

「管理」には「ポリシー管理」「拡張イベント」「SQL Server ログ」の項目がある。一定の条件を設定して警告を得ることやデータベースの状態をイベントとして処理すること、そしてログが記録されている。

これらの機能は SQL Server のバージョンアップとともに追加され進化してきた機能だが、データベースを作るには、まずは「データベース」の項目を使えばいい。