Guru Guru / GURU GURU


今日はグルグル。アルバム・タイトルも「グルグル」ですが、これは4thアルバム。ジャーマン・ロックでバンド名が「グルグル」なんていうと、いかにも「キワモノ」というイメージですが、実は気持ちいいギター・バンドと言ってもいいくらい。サイケデリックやプログレッシブの要素も感じますが、あくまでギターバンド。ギターはエフェクトが少ないプレーンな音で、ギター本来の音色が大事にされています。

中でもギターの印象的なリフで組み立てられている3曲目「WomanDrum」は、ギター・バンドであることがよくわかる曲。そして私が一番好きなのは、5曲目の「DerElektrolurch」です。訳せば「電機ガエル」となるそうで、カエルの声を真似た音が聞えます。しかしサウンドはあくまでドラム、ベース、そして軽くエフェクトされたギター。電子楽器らしきものは使われていないようです。CDの解説には「1stの『UFO』と並ぶグル・グルの代表作」であると書かれています。

最後の5曲目「TheStoryOfLife」もアジア的なメロディーで始まる不思議な印象の曲。中間部はジャズ的なアプローチとなりますが、後半はまた最初と同じアジア的・宇宙的なメロディーで終わります。この曲などは、ピンク・フロイドとも似たサイケデリックなイメージが強いですね。

このアルバムは1973年に発表されました。このCDはポリドール株式会社から「NicePrice1800ジャーマン・ロック・コレクション/Part2・モンド・ミュージック編」と題して1,800円の廉価で1995年に発売された日本盤です。邦題は「不思議の国のグル・グル」。

1998.11.29