Physical Graffiti / LED ZEPPELIN



ツェッペリン大好きのNさんは、先日「プレゼンス」を私に貸してくれて、名曲「アキレス最後の戦い」の素晴らしさを教えてくれました。「機会があれば別のアルバムも貸してあげましょう」と言ってくれたかと思うと、しばらくして「買っちゃいました」と、このCDを手にされていました。

このCDは「オリジナル・ジャケット・コレクション」と名づけられていて、LP発売当時の変形ジャケットが復元されているものです。ジャケットは紙で作られていて、プラケースには入っていません。ツェッペリンのアルバムには、この他にも工夫をこらしたものがあったと思います。このアルバムは、ジャケットの集合住宅の窓が切り抜かれていて、CD(かつてはLP盤)が入っている中袋の印刷が、窓から見えるようになっています。盤は2枚で両面に印刷がありますから、表裏を含めて差し替えることで4タイプの変化が、そして曲名が書かれた厚紙も、黒と赤の二色印刷ですが窓に合うようにデザインされていて、これも表裏ありますから、6タイプの変化が楽しめるというようになっています。CDの中袋の方はジャケットの窓ときっちり合いますが、曲名の紙の縮尺が少し小さくて、窓の穴とずれるところが残念です。Nさんは「カラーコピーで何%か拡大して差し込もう」とコダワリの心を見せています。

さて、肝心の曲ですが、このアルバムはツェッペリンにとって6作目。前作「聖なる館」と次作「プレゼンス」に挟まれた作品です。「プレゼンス」がとてもプリミティブな作りだったので、このアルバムの音はとてもリッチに聞えます。ちょっと聴いたところでは、「プレゼンス」の次作にあたるのではないか、と思われるほど完成度が高く思えます。そしてDISC1とDISC2では明らかに作風に違いがみられます。DISC1ではブルースに根差した曲が、DISC2では西欧トラディショナル・フォークに根差した曲が収められています。

私が好きなのはやはりDISC1です。特に5曲目「トランプルド・アンダー・フット」のギター・リフがかっこいいですね。それと6曲目「カシミール」のストリングス・パートは、なんだかリッチー・ブラックモアズ・レインボーの「スターゲイザー」に似ているような気がします。Nさんは「死にかけて」が好きだとおっしゃいました。ギターのボトルネック奏法がなんとも言えない雰囲気を持っています。

このアルバムは1975年に発表されました。このCDはジミー・ペイジJimmyPageとGeorgeMarinoによってリマスターされ、1997年に株式会社イーストウエスト・ジャパンから「オリジナル・ジャケット・コレクション」と題されて発売された日本盤です。

(追記2006.01.30/このページをごらんになった方より、「フィジカルグラフィティ」の発表は1975年で、レインボーの「スターゲイザー」を収めたアルバム「ライジング」の発表は1976年であること、このことから「カシミール」が「スターゲイザー」から影響を受けたということはあり得ないこと、したがってこのページの文中にあった「パクリとまでは言えないかも知れませんが・・・」との記述は、誤った認識のもとにレッドツェッペリンがレインボーの曲を真似したとの誤解を与える記述だ、との指摘を受けました。お詫びするとともに問題の箇所を訂正させていただきました。申し訳ありませんでした。)
1998.10.21