Ship Arriving Too Late To Save A Drowning Witch / Frank Zappa


これは確か私が最初に聴いたフランク・ザッパのアルバムです。当時、雑誌の紹介では「異端」、「変人」というものが多かったので、気持ちを引き締めて(?)聴いた記憶があります。ところが意外に、というか、ポップでスピード感のある音楽だったので、かえって拍子抜けしたような気持ちだったことを覚えています。

邦題はこれまた変わっていて、「フランク・ザッパの○△□(この文字、機種依存じゃないかなあ)」といいました。アナログ・レコードA面の1曲目「NoNotNow」、2曲目「ValleyGarl」、3曲目「IComeFromNowhere」はメドレー風につながっていて、それほど早いリズムではありませんが、とってもスピード感がある展開です。「NoNotNow」で今風の女の子を演じている語りは、ザッパの娘さんであるMoonZappaだということです。

軽快でポップなA面に対して、アナログ・レコードB面は複雑な構成の曲が続きます。4曲目の「DrowningWitch」は、ボーカルと同じメロディーを叩くマリンバの音が印象的で、インスト部分も聴きごたえがあります。

このアルバムは1982年に発表されました。このCDはアルバム「TheManFromTheUtopia」とのカップリングでEMIRecordsLtd.から発売された英盤です。

1998.9.5