Lick My Decals Off , Baby / CAPTAIN BEEFHEART & THE MAGIC BAND


キャプテン・ビーフハートCaptain Beefheartのアルバムの中では、最初に聴いた「シャイニー・ビーストShinyBeast」が一番のお気に入りですが、このアルバムも大好きです「トラウト・マスク・レプリカ」に続く2ndアルバムにあたります。

「トラウト・マスク・レプリカ」の目を釘付けにする派手なジャケットと異なり、このアルバムは落ち着いたデザインです。しかし演奏はよりアグレッシブに、斬新になっています。フリー・ジャズへ接近し、まるでロック版オーネット・コールマン、というような印象です。

このアルバムで特筆すべきは、一聴しただけでは下手なのか上手いのかわからなくて、実はすごいギター・ソロの曲、4曲目「ピーオンPeon」と10曲目「ワン・レッド・ローズ・ザット・アイ・ミーンOneRedRoseThatIMean」、そしてフリー・ジャズへの接近がよくわかる7曲目「ジャパン・イン・ア・ディッシュパンJapanInADishpan」でしょうか。ああ、キャプテンのボーカル曲はもちろん素晴らしいですけど。

このアルバムは1970年にビーフハート・ミュージックBeefheartMusicCo.,BMIから発表されました。このCDは「キャプテン・ビーフハートCDコレクション」として1993年にワーナー・ミュージック・ジャパンから発売された日本盤です。

1998.8.17