数多くのリーダー・アルバムを発表しているジョン・スコフィールドJohnScofieldですが、中でもこのアルバムは私の一番のお気に入りです。どうもスタンダードなジャズを意識したアルバムには興味が持てず、このアルバムはどちらかといえばロック的なアプローチの強いアルバムですから、そんなところが私の心に響くところなのだと思います。
1曲目「TellYouWhat」はかっこいいカッティングと、ジョン・スコフィールドらしいリフのフレーズが印象的な曲。2曲目「DanceMeHome」はスタッカートの効いたタイトなドラムと艶かしいギターとのコンビネーションが絶妙。3曲目「SignatureOfVenus」はゆったりとしたリズムにキーボードが白玉を奏で、ギターソロがふわふわと浮遊する幻想的な曲です。4曲目「DirtyRice」は打って変わってファンク風のアプローチ。5曲目はスピード感のある、現代的なフュージョン風の曲。といったように、様々なタイプの曲が演奏されますが、どの曲にもジョン・スコフィールドならではのギターがぴったりとはまっています。
このアルバムは1988年にグラマビジョンGrammavisionから発表されました。このCDは株式会社ワーナー・ミュージック・ジャパンから発売された日本盤です。
1998.7.30