Jour Apres Jour / CHRISTIAN VANDER TRIO


クリスチャン・バンダーChristianVanderはプログレッシブ・ロック・バンド、マグマのリーダー。マグマのアルバムは何枚か聴いたことがありますが、いずれも物語り性の強いアルバムでした。といっても言葉がわからないので、いいかげんな感想なんですけど。さらに印象に残っているのは、歌劇「トリスタンとイゾルテ」をロック版にした彼自身のソロ・アルバムです。ですからコンセプト・アルバムを作るミュージシャン、と思っていましたが、このアルバムはジャズです。

メンバーは3人。クリスチャン・バンダーChristianVander(Drums)、EmmanuelBorghi(Piano)、PhilippeDardelle(Bass)というトリオです。アルバムに収められたのは4曲。うち1曲目の「DayAfterDay」だけがクリスチャン・バンダーのオリジナルです。そしてこの曲がいちばんいい。躍動感と緊張感、スピードに満ちた演奏です。2曲目は「DearMac」で、MichelGraillierという人の曲です。これがまた大作で、27分09秒もあります。

3曲目は「ChimChimCheree」でR.M&R.B.Shermanという人の曲です。これ、ポピュラー・ソングじゃあないかという記憶があったのですが、たまたま職員室で同僚のDさんに話すと「それは確かディズニーの映画音楽だよ」と教えてくれました。またMac使いのNさんに聴いてもらうと、「これは聴いたことありますよ」とメロディーを口ずさんでくれました。変調してあるようで、Nさんに言われるまで私は気がつきませんでした。そういえば有名なメロディーです。

最後の4曲目は「LikeSonny」でジョン・コルトレーンJohnColtraneの曲です。Nさんには最初この曲を聴いてもらいました。マグマやクリスチャン・バンダーのことはご存じなかったですが「なかなかいいですねぇ」と気に入ってもらえました。

このアルバムは1990年にセブンス・レコードSeventhRecordsから発売された仏盤のCDです。ジャケットは質素で、ほとんど情報らしきものが書いてなくて、ちょっと残念です。

1998.7.4