Come / Prince


プリンスに注目した最初のアルバムは、「パレードParade」でした。とてもソリッドな音作りにとても感動しました。当時プリンスのアルバムで評判の高かったのは「パープル・レインPurpleRain」でしたが、これにはあまり感動を覚えず「俺の感覚はやはりずれているのかな」と思ったりもしました。全てのアルバムを真剣に聴いてはいないのでなんとも言えないところもありますが、私がいちばん好きなのは「ラブセクシーLovesexy」です。

さてこのアルバムは、たまたま近所のCD店で見つけ、380円で買いました。なんだかミュージシャンに失礼な感じもするのですが、安いに越したことはないですね。ジャケットがまた良い。プリントが4つ折りになっていて、広げると24cm四方の大きさに広がり、アナログ・レコードのジャケットくらいの存在感があります。上のジャケットをクリックすると、ジャケットの通常状態と広げた大きさのものとが切り替わります。

全部で10曲。ミドル・テンポでプリンスのセクシーな魅力全開の「Come」、続けて少し軽快な感じの「Space」、ベースにみたてたつぶやき声と打ち付けるスネアが印象的なテンポのいい「Pheromone」、シンセ・ベースとサンプリング・サウンドを存分に使った「Loose!」、この1曲目から4曲目まで、次第に盛り上げる作りはみごとです。

一転して軽いリズムの「Papa」、音数を少なくしソリッドな音作りの「Race」、官能的なブルース「Dark」、文字どおり歌のソロで始まり徐々にシンセサイザーの伴奏が加わる「Solo」、ファンキーなリズムの「Letitgo」、そしてサウンド・コラージュ「Orgasm」。

このアルバムは1994年にワーナー・ブラザーズWarnerBros.RecordsInc.から発売された独盤のCDです。

1998.6.11