Picture Music Instrumental / Streetmark ・ Michael Rother ・ Cluster & Eno ・ Harlis
このアルバムは、スカイSkyレコードのサンプル盤のようなもので、ドイツのミュージシャン=ジャーマン・ロックの紹介であると書かれています。ストリートマルク(と読むんでしょうか)Streetmark、ミヒャエル・ローターMichaelRother、クラスター&イーノCluster&Eno、ハーリス(でしょうね)Harlisらの作品が収められています。
ジャケットの解説によれば、ストリートマルクはデュッセルドルフの新人グループ。「Waves&Visions」はアコースティック・ギターとキーボードのバッキングに、枯れたエレクトリック・ギターがソロをとる幻想的な曲。「Dreams」は12分の大曲で、タンジェリン・ドリームを彷彿させるインストルメンタル曲です。ただし電子楽器はほとんど使われていません。
ハーリスはハノーバーのグループのようです。ドラム、ベース、ギター、シンセサイザーといった基本的な楽器構成のバンドのようで、ロック的な演奏を聴かせてくれます。アモンデュールU、または初期のスコーピオンズのようです。泣きのギターが魅力の、マイナー感のある演奏です。こういうのを「クラウト・ロック」と言うのでしょうか。
ミヒャエル・ローターは「ノイNeu」のミュージシャン。1973年からクラスターClusterのレデリウスRoedelius、メビウスMoebiusとともにハルモニアHarmoniaを結成する人です。このアルバムに収められている「Feuerland」は不思議な曲です。淡々とドラムが刻まれ、キーボードのソロが漂うように流れます。ドラムは電子ドラムではなくオーソドックスなドラム・キットで、しかも不思議なくらい心地好くリズミックで、約7分という長きにわたり演奏されます。
クラスター&イーノの「DieBunge」は、いかにもクラスター&イーノ風の静かな曲です。ただイーノの匂いはあまりせず、クラスターの雰囲気が良く出ている曲です。クラスターの「DemWanderer」も、ビブラートの強い音を多用した、クラスターらしい曲です。
いずれの曲も、スカイ・レコードから出されているそれぞれのミュージシャンのアルバムに収められた曲です。このアルバムは1977年にスカイ・レコードSkyRecordsから発売された西独盤のアナログ・レコードです。
1998.3.27