ブライアン・イーノのソロ3作目。昨日紹介した「BeforeAndAfterScience」の前の作品です。参加メンバーは多彩で、フィル・コリンズPhilCollins、パーシー・ジョーンズPercyJones、ジョン・ケイルJohnCale、ロバート・フリップRobertFrippなど。その他、ライナーの赤岩和美さんの解説によると、ホーク・ウインドのベーシストだったポール・ルドルフPaulRadolph、イアン・デューリーと活動していたロッド・メルヴィンRodMelvin、イーノのファースト・ソロ・ツアーのバックバンドとして起用された「ウィンキーズ」というバンドに在籍していてたブライアン・ターリントンBrianTurringtonが参加しています。
これもまた解説の赤岩さんの引用ですが、イーノはミュージシャン達に、演奏指示が書かれたカードをランダムに引かせ(「オブリーク・ストラトジーズObliqueStrategies」理論というそうだ)、偶然性を加味した演奏によって36曲が作られたそうだ。そのうちでアルバムに収録されたのは14曲。うちボーカル曲は5曲で、インストルメンタル曲の充実がはかられています。
また1975年にイーノは「オブスキュアObscure」レーベルを発足させ、「ディスクリート・ミュージックDiscreetMusic」を発表し、「アンビエントAmbient」と呼ばれる静寂の環境音楽を追求するようになります。このアルバムにもその片鱗を感じることができます。
このアルバムは1975年に発表されました。このCDは1996年に「COOLPRICE」というシリーズで東芝EMI株式会社から発売された、日本盤のCDです。
1998.3.22