このアルバムもＬＰを持っていますが、これこそＣＤのありがたみが良く分かります。タイトル曲「ディスクリート・ミュージック（ＤｉｓｃｒｅｅｔＭｕｓｉｃ）」は、とても小さな音で演奏されているので、ＬＰではスクラッチノイズの対策に苦労しました。

このアルバムは、イーノにとっておそらくターニング・ポイントになった作品でしょう。イーノの環境音楽シリーズ「アンビエント・シリーズ」の先駈けとなった作品と言われ、３０分以上のディスクリート・ミュージックは、最初から最後まで管楽器風のシンセサイザーが、漂うように鳴り続ける曲です。レコード会社もよくこのレコードを発売する決心をしたものだと思います（^_^;）。

学生時代の私は、当時まだあったオープンリールのテープレコーダーを最長モードで録音し、曲をつなげて何時間もの「ディスクリート・ミュージック」に編集して聴いていました。

オブスキュア・レーベルから１９７５年に発表されました。このＣＤは日本盤で、ヴァージン・ジャパンから１９８８年に発売されたものです。

１９９８．１．２９