どんとは元ローザ・ルクセンブルクの実質的リーダーであった人。今でも俺はローザの音楽をよく聴く。ビジュアルに飾られたステージは素晴らしかったそうだが、残念ながらライブを見たことはない。彼らの作品はどれもグルーヴ感にあふれた熱いもので、アルバムを聴くたびに生演奏を聴けなかったことが残念に思えてならない。ローザ・ルクセンブルクには独特の真面目さとウィットが微妙なバランスで均衡を保っていた。彼らに影響を受けたと思われるバンドは多々あるが、そのセンスはリーダーであるどんとのパーソナリティによるものが大きいと思う。
このアルバムはどんとのセカンド・ソロアルバムだ。すべてどんとがホームレコーディングに近い形で手がけたと書かれている。書きたいことはいろいろあるのだが、このアルバムにはどんとによる次の言葉があるのでとやかく書くのはやめておく。とにかく、これは、ロックを信じる熱い男のアルバムだ。俺は大好きだ。
批評禁止
このCDを買ってくれた人はもう既に到達しているのだ
そう君の音楽生活は正しいのだ
おれに任せておくれ未来のロックンロールを作り上げたぞ!
この音に文句はないぞ
これこそおれの‘97年の音だぞ
俺は魂の音痴やろうだ
みんなありがとう
この作品はありがたくきいてよ!
このアルバムは1997年に発表された。レコード会社は不明で、「ゴマ」という名前の書かれたロゴがある。どんとの個人レーベルなのかも知れない。
2000.3.19