ゴッド・イズ・マイ・コパイロットの1994年のアルバムです。CDジャケット内に書かれた文章を読むと、日曜毎にバンドはリハーサルをし、夕食をともにするなどリラックスした状況で作曲と演奏が行われた、というようなことが書かれています。
このアルバムは、これまで聴いた「ゴッド・コ」のアルバムとは少し印象が違います。日本語盤を手にした3rdアルバムでは、「ロー・ファイ」という言葉が使われていました。もちろんこの表現は「いい意味」で使われていましたが、このアルバムではそんな言葉は当てはまりません。
サウンドは重く豊かで、シャロン・トッパーSharonTopperのボーカルも艶やかで、自信ある歌を聴かせてくれます。相変わらず1分台から1分に満たない曲があるなど、短い曲が多く、全部で24曲もの作品が収められています。しかし短い曲もそれなりに起承転結があり、「一発芸」的なところはあまりみられません。
このアルバムは。ボーカリストのシャロン・トッパーの管理の下にあるようです。クレジットに、著作権がシャロン・トッパーにあると書かれています。1曲ごとの作曲メンバーを見ると、大きく分けて2つのユニットがあるようです。まずはシャロン・トッパー、クレイグ・フラナギンCraigFlanagin、オットー・ケントロールOttoKentrol、マイケル・エバンスMichaelEvansのカルテット、いまひとつはシャロン・トッパー、クレイグ・フラナギンに、アンディ・ハースAndyHaas、ジェニー・ウェイドJennyWade、デヴィッド・シモンズDavidSimons、の5人のユニットです。これらにFly、KevinLynn、AlexKlein、ZoeTobier、らが曲により加わっています。これらのミュージシャンのほとんどは、ニッティング・ファクトリーでのライブで一緒に演奏したメンバーたちです。この他にTanjaLahtinen、SiobhanDuffy、LauraCromwell、AndyDogfaceというミュージシャンも演奏に参加しています。
このアルバムは1994年にセマンティックSemanticから発表された、仏盤のCDです。自費出版に近いような、素朴というか簡素なパッケージです。印刷は青と黒の2色インキ刷りだし。
1998.10.19