イエローYelloはボーカルのディーター・マイヤーDieterMeierと作曲のボリス・ブランクBorisBlankのコンビで、このCDは彼らの7枚目のアルバムとのことです。独特のビートのエレクトロニック・ポップを聴かせてくれます。日本での知名度は低いような気がしますが、ディーター・マイヤーのぞくぞくするほど艶のあるバリトンは、一度聴けば病み付きになります。またボリス・ブランクの細やかな音選びと曲の構成にも感動します。
2曲目の「ラバーバンドマン(輪ゴム男)Rubberbandman」は彼らの魅力が遺憾なく発揮された曲。音数が少ないながら空間的広がりを感じさせ、ディーター・マイヤーのボーカルは魅惑的で、グルーヴ感を醸し出しています。
以前のアルバムより派手さはなく、じっくりと作られたアルバムという印象を受けます。1991年、日本フォノグラムから発売された日本盤です。解説は今野雄二さんが書かれています。
1998.2.11